という疑問にお答えしていきます。
不定詞は非常にシンプルで、少し長い文章を作る際には必ず登場するくらい重要な文法になります。
英会話で使う際のパターンを理解して、実際に英会話で使えるようにしていきましょう。
目次|この記事の内容
不定詞とは?
不定詞とは、「to+動詞の原型」の形で使う用法で、動詞を「名詞」、「形容詞」、「副詞」などに変換して使うことができる文法です。
ポイントとしては、基本的に英語の場合、一つの文に一つの動詞しか使えませんが、この不定詞を使うと一つの文章の中に2つ以上の動詞を使うことができます。
例えば、「like→好き」と「play→する(遊ぶ)」の二つの動詞を一つの文章に同時に使いたい時などはどのように文を構成するのでしょうか?
- I like baseball.私は野球が好きです。
- I play baseball.私は野球をします。
英会話では、この二つをそのまま言えば、「この人は野球するの好きなんだな」と伝わりますが、これを一つの文章にして伝える言い方で言いたいですよね。
このような場合不定詞を使い文章を作っていきます。
- I like to play baseball.
- 私は野球をすることが好きです。
このように、動詞の前にtoをつけることにより「play」を動詞以外のものに変換(例は目的語(名詞))することにより文を構成していくことができます。
不定詞は色々な使い方があり、多少複雑ではありますが、イメージとしては「to」をつけることによって2語の動詞を一文に入れていくための方法だと思っていれば問題ないです。
また、不定詞を使うことにより英語のバリエーションや表現の幅が飛躍的に上がりますので、今回紹介する内容は是非覚えて実際に使ってみてください。
不定詞の名詞的用法
不定詞は名詞と同じ役割で使うことができます。
これとかなり近い使い方ができるのが、「動詞+ing」というのがあります。
今回ここはスルーしますが、使い方としてはほぼ同じです。今回は忘れましょう。
名詞的用法で使う場合は「〜すること」と訳されます。
名詞的用法で不定詞を使う際には、「主語」もしくは「目的語」の役割として使われます。
名詞的用法【主語】
主語とは「I, You, He, She」などと同じように文章の一番初めにくる語のことを言います。
なので、動詞を主語として使いたい場合は、不定詞を使い動詞を主語にし文章を構成していきます。
英会話で活用するシーンとしては、「本を読むのは大切」や「英語を勉強するのは大変」など、誰になどを特定せずに一般的なことを伝える際に使っていきます。
もちろんこの場合の意味も「〜すること」となります。
- To read book is important.
- 本を読むことは重要です。
- To study English is hard.
- 英語を勉強するのは大変です。
この用法は不定詞の基本となるので、覚えていた方が良いですが、実際の英会話の中ではそこまで頻度は多くないです。
名詞的用法【目的語】
目的語とは、動詞の対象となる後のことを言います。
基本的に動詞には、その動きを行う対象が必要になります。
考え方としては、「誰が←主語、どうした←動詞、何に←ここが目的語」(S+V+O)みたいな流れになります。
使うシーンとしては、「本を読むのが好き」や「勉強するのが嫌い」など、動詞を繋げたい時に使います。(厳密には違いますが、最初はこのイメージの方が会話で使えます。)
目的語として活用する場合は、必ず動詞の後に不定詞がくるので「主語+動詞+不定詞〜」の形の文章になります。
この際の意味も「〜すること」になります。
- 1: I don't like to read book for study.
- 私は勉強で本を読むのが嫌い。
- 2: He decided to go to study abroad.
- 彼は留学に行くことを決めた。
1は、「嫌い→本を読むことが」のイメージです。
2は、少しわかりづらくなっていますが、「決めた→行くことを」のイメージです。ちなみに、「study abroad」は留学という意味の名詞です。
この活用方法は、不定詞のメインの活用方法と言って良いほど重要です。
会話での使用頻度はほぼ毎回使いますので、最初は簡単で構わないので積極的に使っていきましょう。
ポイントとしては、「私はどうした」を先に伝えてから「これをすることを」の順で考えるとイメージがわきやすいと思います。
- 「私はどうした」→I decided(私は決めた)
- 「これをすることを」→to go(行くことを)
このように考えていくと文章を構成しやすいと思います。(私はこうやってます。)
不定詞の形容詞的用法
不定詞は形容詞としても活用することができます。
形容詞とは、主語や名詞を説明する語のことを言い、
- This is a small book.
- これは小さい本です。
この場合は、「small」が形容詞で名詞の「book」のことを説明してます。
不定詞を形容詞として活用する際は、「〜するための」の意味で活用できます。
活用シーンとしては、「英語を勉強するために海外へ行く」や、「医者になるために大学へ行く」など、具体的な目的を相手に伝えられるようになります。
- I decided to go to study abroad to study English.
- 私は英語を勉強するために留学に行くことを決めました。
- I want to go to university to become a docter.
- 私は医者になりたいので大学にいきたいです。
「to study」と「to become」が不定詞の形容詞的用法ですね。
この使い方のポイントとしては、文章が完成した後にプラスアルファで付け加える感覚でやると非常にわかりやすいです。
- I decided to go to study abroad / to study English.
- I want to go to university / to become a docter.
「/」以下の部分がなくても文章は成立するので、イメージとしては最初に完成した文章の「私はこうします」を作り、その後に「〜のために」のような形で文章を作るとシンプルに構成できます。
形容詞は主語や名詞を修飾しますが、単純に「私はこうします」「〇〇のために」だけ頭にいれて文章を作りましょう。
これも英会話での使用頻度かなり高いです。
覚えておくと会話の幅がグッと広がります。
不定詞の副詞的用法
副詞は、動詞や形容詞を説明(修飾)する際に使用する語です。
もっと言えば、形容詞が主語と名詞を修飾するので、副詞はそれ以外を全て修飾します。
つまり、「早く走る」の「早く」や「たくさん勉強する」の「たくさん」などが副詞に当たります。
- I run fast.
- 私は早く走る。
副詞と形容詞の違いで迷う方も多いと思いますが、この二つの違いを改めていうと、
- 副詞→動詞や形容詞など形容詞が修飾しない語全てを修飾する
- 形容詞→主語、名詞を修飾する
この違いになります。
この時の意味としては、「〜のために」などの目的を表すことができます。
形容詞の場合とほとんど意味合いとしては同じです。
- I go back to the home to see my parents.
- 私は両親に会うために家に帰りました。
- I am working hard to buy house.
- 私は家を買うために一生懸命働いてます。
上の例文の場合、「両親に会うために家に帰った」は「帰る→両親に会うために」と修飾しています。
「家を買うために一生懸命働いた」は「一生懸命働く→家を買うために」と修飾しています。
簡単に説明はしましたが、これも意識すると英会話で言葉が出てこなくなるので、これも単純に「私はこうします」「〇〇のために」だけ頭にいれて文章を作りましょう。
相手には問題なく伝わります。
この用法も会話の中では使用頻度が高いので、なるべくシンプルに考え活用していきましょう。
最後に
英会話上達のポイントとして、不定詞について解説してきました。
不定詞を活用することにより、シンプルな文章から長く少し複雑な表現もできるようになるので、会話の幅は劇的に広がります。
ただ、英会話は冒頭でもお伝えした通り、コミュニケーションなのでじっくり考えて文章を構成している時間はありません。
なので、勉強をしたら、しっかりとアウトプットを行うようにし、自分の言いたいことを声に出して練習することも非常に重要です。
なるべくシンプルに考え、完璧を求めなければコミュニケーションはすぐに取れるようになりますので少しづつ確実に取り組んでいきましょう。