SEO対策は大きく分けて「内部対策」と「外部対策」の二つに分けられます。
内部対策とは、簡単にいうとWebサイトの構成を検索エンジンにわかりやすい状態に保つことで、自分が発信したい情報を検索エンジンに正確に伝え、ユーザーに検索された際に上位に表示させるために、Webサイトを運用していくことです。
また、サイトを運用していくために必要な基本的な知識が詰まっているため、内部対策を理解しておくことは非常に重要になってきます。
SEO対策を行う際に、キーワード選定と並ぶくらい重要な知識になります。
今回は、SEO対策の基本となる内部対策の方法や、手順についてご紹介していきたいと思います。
目次|この記事の内容
内部対策とは?
内部対策とは、Webサイトの内容を検索エンジンに正確に伝え評価をしてもらうためのSEO対策のことで、コンテンツの内容や、HTMLタグの構成、内部リンクなどサイト内の要素を最適に保つためのSEO対策です。
サイトの構成や内容が正確に検索エンジンに伝わっていないと、せっかく質の高いコンテンツやサービスを提供していたとしても、上位に表示されにくくなります。
検索エンジンに正確に評価してもらうためにはクローラーに正確にWebサイトを読み取ってもらう必要があるので、クローラーに認識してもらいやすい構成でWebサイトやコンテンツを構成していかなければなりません。
内部対策を行なっていく上で重要になってくるのが、
- コンテンツなどの記事の構成
- サイト内に貼られている内部リンク
- クローラーにわかりやすいサイト構造
この3つが特に重要になってきます。
それでは、具体的にどのような方法で行なっていくのかをご紹介していきます。
コンテンツの構成
タイトルにSEOキーワードを入れる
タイトルタグには必ずキーワードを入れましょう。
SEO対策を行なっていくにあたり、タイトルタグはその記事が何について書かれているのかを表すものになるので、SEO上でもタイトルは非常に重要視されています。
ここに関連するキーワードを入れておくことで、検索エンジンに表示される際に一番目立つ形で表示されるので、ユーザーからも何について書かれているコンテンツかを一目で認識されるようになります。
また、タイトルを入れる際は30文字前後で構成し、文字全体が検索エンジンに表示されるような構成で組み立てます。
タイトルが長すぎると、Googleにも伝わりづらくなってしまうので、なるべく簡潔にかつ魅力的なタイトルを心がけましょう。
メタディスクリプションタグの設定
メタディスクリプションタグとは、その記事の概要を検索エンジンに伝える役割を果たすタグとされてきました。
しかし、現在では検索エンジンに対してはその効果はあまりないとされています。
ですが、検索エンジンでサイトが表示された際に、タイトルの下に表示される記事の概要になるので、ユーザーがキーワードを検索した際にどの記事がどのような内容の記事なのかをタイトル以外で把握できる重要な役割を担っています。
パソコンで検索した際には120文字前後、スマホで検索した際には50文字前後が表示されます。
同じようなタイトルが複数表示された場合、簡潔に概要がわかれば、それだけユーザーの興味を引くことができるので、必ず設定しておきましょう。
h1〜h6の使い方
コンテンツを作成する際に、h1〜h6のタグを使いどの段落でどのような内容の記事を書いているのかを明確にしていきましょう。
hタグを使い分けることにより、どのような内容の記事を書いているのかを正確に検索エンジンに伝えることができるので、関連するキーワードが検索された際に、上位に表示させることができます。
使い分けとしては、
- h1タグ
- 記事のタイトルと同じ役割をするタグで、一つの記事の中で1回しか使わない。
- h2タグ
- 一つの記事の中で複数回使えるタグ。記事の中の中見出しなどを作るときに利用する。
- h3タグ
- h2タグの中でさらに見出しをつけるときに使う小見出しの役割。
このような形で、h1〜h6を使い分けて、伝えたい内容を見出しタグで整理をしコンテンツを作っていく必要があります。
また、見出しタグを使うルールとして、必ず順番通りにタグを使うようにしましょう。
見出しタグの中にキーワードを自然に入れることにより、狙っているキーワードで検索をされた際に上位表示されやすくなります。
内部リンク
内部リンクとは、Webサイト内のページ同しを繋ぐリンクのことです。
コンテンツ同士を関連付けていくことで、クローラーが巡回しやすいWebサイト構造を作ることができます。
関連するコンテンツ同士をリンクで繋いでいくことで、クローラーからの評価を得ることができるので、インデックスされやすくなり、検索された際に上位表示を狙うことができるSEO対策になります。
関連するコンテンツ同士をリンクで繋ぐ
内部リンクを行う際の基本としては、関連するコンテンツ同士をリンクで繋いでいくという点にあります。
SEO対策の基本として、コンテンツを作成する際にはキーワードを1つに絞り、そのキーワードに特化した内容で質の高い記事を書いていく必要があります。
キーワードを絞って書くことにより、検索エンジンに評価され上位表示を狙うことができます。
逆に一つのコンテンツの中に複数の内容が記載されていると、検索エンジンからの評価が下がってしまい、上位表示されるのは難しくなります。
内部リンクを貼る時もそれと同じで、関連する内容のリンクであれば、検索エンジンからの評価は上がります。
逆に、関連性のないリンクをたくさん貼ってしまった場合、何についてのコンテンツなのかが検索エンジンが認識できない恐れがあるため、返って検索順位を落とす可能性があります。
なので、内部リンクを行う際は、関連する記事をサイト内に増やし、それぞれのページを関連付けていく必要があります。
重要なページに内部リンクを集める
内部リンク対策の基本は、重要なページにリンクを集めることにあります。
つまり、検索順位で上位を狙いたいページに関連する記事を書き、その記事のリンクを上位表示を狙っているコンテンツに貼っていきます。
関連するコンテンツを書く際にも記事の質が重要になってきますので、しっかりとした記事を作成しましょう。
クローラーにわかりやすいサイト構造
検索された際に、検索エンジンに表示されるためには、クローラーにWebサイトを認識してもらいインデックスされないことには、どんなに良質な記事を書いてもユーザーに届くことはありません。
なので、クローラーに認識されやすいWebサイトを構築することにより、インデックスされやすくなるので、それだけ早く検索結果に表示されることができるのです。
以下の内容を行いながら、クロールフレンドリーなサイトを構築していきましょう。
URLの正規化
ドメインを取得した直後は、wwwの有無どちらのドメインでもアクセスができてしまったり、複数のURLが存在している状態になっていることがあります。
アクセスできるドメインが複数ある場合、検索エンジンの評価が分散してしまうリスクがあります。
なので、ドメインを一つにまとめ検索エンジンの評価を一つに集約することで、SEO的に強いWebサイトを作ることが出来ます。
Webサイトを公開したら、早い段階でドメインを一つにまとめましょう。
SSL化しURLをhttpsにする
SSL化とは、通信の暗号化のことで、暗号化されているURLはhttpsと表示されます。
今までは、ID・Passなどを入力するマイページなどでSSL化しているページを利用することが一般的でした。
しかし最近では、GoogleがSSL化を推奨していることもあり、ほとんどのWebサイトでSSL化されていることが一般的です。
SSL化を行うことで、第三者によってブラウザーとサーバー間の通信データを盗聴・改ざんされてしまうリスクなどが防げるため、セキュリティー面でのメリットや、SEO上でも有利に働きますので、SSL化は必ず行っておきましょう。
アクセスしやすいサイト構造
サイトの構造はできるだけシンプルにしましょう。
理想としては三段階構造で、Topページ→カテゴリーページ→コンテンツの構造がクローラーの巡回などの面で最適とされています。
また、ユーザーがサイトを訪れた際にも、目的の記事に素早くたどり着くことが出来るのでストレスなくサイトを巡回できるでしょう。
パンくずリストの設定
パンくずリストとは、上位の階層ページを表示させるもので、ユーザーが見ているページがどのカテゴリーのどのコンテンツを見ているのかを視覚的に表したものです。
パンくずリストを設定することにより、ユーザーがWebサイトのどの位置に現在いるのかを一目でわかることが出来ます。
パンくずリストも内部リンクの一種であり、設置することでクローラーの巡回度が高まります。
最後に
SEO対策の内部対策に関する手順や方法に関してご紹介してきました。
内部対策は、ある程度の知識さえ知っていれば自身で行えるSEO対策になります。
なので、Webサイトを公開したらなるべく早く行い検索エンジンでの上位表示に向けて取り組んでいきたい内容です。
また、定期的にサイト内を見直すことも非常に重要になってきますので、コンテンツの配信と同時に長期的に行っていくことで、SEO的に効果が出てくる対策になります。